2008年01月

宮崎本人は正月に中国の深圳(シンセン)に行ってお疲れのようですが、筑摩書房から今月発売の新刊『ヤクザと日本~近代の無頼』が、早くも増刷となりました。

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Amazon: ちくま新書『ヤクザと日本─近代の無頼』宮崎 学

目次:

序 章 ヤクザ観の相剋

第1章 ヤクザの源流  カブキ者から博徒まで
  ヤクザの源流に遡る/近世ヤクザの始原──カブキ者/近世ヤクザの第二世代──町奴/近世後期における侠客の存在形態/近世ヤクザの第三世代──町火消し/専業アウトローとしての博徒/労働力供給業としての人入/近世ヤクザの特質

第2章 近代ヤクザの成立  川筋から、港から
  近代ヤクザの原型/親方・子方から親分・子分へ/ヤクザと保安官/各地に簇生する近代ヤクザ/近代ヤクザの特質

第3章 親方・子方関係とヤクザ  下層労働力統括者としての近代ヤクザ
  ヤクザ社会と堅気社会の距離/近代日本社会の鋳型としてのムラ/近代労働組織を支配していた親方・子方制/友子に見る相互扶助とヒエラルキー/飯場に見られる中間搾取の性格/不熟練型同職集団とヤクザ/日本資本主義の二重構造とヤクザの役割/親方・子方関係の精華としての近代ヤクザ/親分・子分の間の利害関係と人格関係/ギルド的労働組織とヤクザ集団との分岐/上組と山口組──水平的同職組合はなぜできなかったのか

第4章 ヤクザと芸能の関係  周縁仲介者としてのヤクザ
  どんな街にも劇場があったころ/身分的周縁と周縁社会における芸能者/芸能の商品化と流通/周縁仲介者としての侠客/芸能集団の解体と新たな周縁社会の形成/近代大衆芸能の開花/近代の悪場所としての小屋/近代芸能興業の実態/興業界と顔役/近代社会の周縁仲介者

第5章 ヤクザと近代国家  社会的権力としての近代ヤクザ
  ヤクザが合法的な存在だった理由/社会的権力と政治的権力/社会的権力と政治的権力の編成──近世と近代/ヤクザの草莽隊/権力による利用と切り捨て/農民要求と民権運動を媒介したヤクザ/明治の博徒大刈込/近代ヤクザにおける社会的権力/日本型近代化の特質とヤクザの政治的役割/米騒動と下層社会の流動

第6章 義理と人情、顔と腹  日本的社会関係と近代ヤクザ
  義理と人情の葛藤/欧米社会の「義務」と日本社会の「義理」/ムラの互酬的義理/イエの契約的義理/義理は協働体的な場でこそ成り立つ/義理は人情の器である/義理と人情が背反するとき/武士道、義理、任侠/武士道・任侠道が形骸化するとき/顔と腹/土木建設請負に見る社会関係/「封建的」=「近代的」社会関係に対抗するふたつの方向/自治としての談合/義理・人情による権力との対抗

第7章 山口組概略史  近代ヤクザの典型
  近代ヤクザとは何だったのか/初代山口組と港湾労働/組織の質的変化と“代替わり”/闇市自衛隊からの再出発/質的な転換を見せた山口組/下層労働者の組織化/事業部門と部闘部門の対立/大衆芸能のドン、田岡一雄/共同社会型から利益社会型へ/不死身の山口組の変化と未来図

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謹 賀 新 年
   新年  

 新年明けましておめでとうございます。
 私の昨年は病気回復が充分でないのと、雑用繁多のため、皆様に不義理をしました。
 今年は、そろそろ再始動する予定でおります。
 皆様も、健康には気をつけられてご活躍されることを期待しております。

 ご承知の通り、大病を自身が患ったり、周囲でも同様のことが多くなる年齢となりました。
 こんなことが身の廻りで起こると、従来のわがままな気性が更に頭をもたげてきています。
 今年は、「更にわがままに」をキーワードに徹底していくつもりです。みんなには、物心両面で迷惑をかけることとなりそうですが、そこは、「あいつなら仕方がない」とあきらめて付き合ってやって下さい。
 さて、2008年のわがままの第一は、「アジアを見て回る」ことからはじめます。中国、台湾はもちろん、今年はラオス、カンボジア、ミャンマー等を見てきたいと思っています。これらの国に行くには、バンコク経由になるので、スクンビットの「まりこ」さんのところにも行くことになるかと思っています。
 わがままの第二は、日本国内で「趣味の警察いじめ」を全国展開していこうと予定しています。
 第三は、昔からの友人のうち、昨年までに死去したやつらの墓参りもしてやりたいと思っています。
 もちろん、その間にシノギのために何冊か本も出版することなるかと思います。
 こんなことを「1年の計」とはしているのですが、私の場合は面倒くさくなって途中で、「やめた」となるとは思いますが、まあどんな1年となるやら、見ていて下さい。
 それと、HPも更新の体制をおつかい係がスタッフ陣を充実してガンバルと言っているようだから、改善されると思われます。
 何はともあれ、この1年間、楽しく、徹底的に無責任に、つまり「自由」にやりましょう。

2008年正月元旦
宮崎学

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