2008年04月

松崎明秘録

『松崎明秘録』
著者:松崎明(元・動労委員長/元・JR東労組会長)
聞き手:宮崎学

ISBN978-4-88683-624-3 C0036
定価=本体1400円+税

《で、ホントのところはどうなんだ?》

松崎明は組合運動指導者としては「多作」の人である。その中で本人は、何度も自分が「革マルではない」と言い、国鉄改革では「労働者の生活を守るために」闘ったと主張している。だが、そんなことは、ぜーんぶ「欺瞞」であり「裏切り」だとする声が収まる気配はない。で、ホントのところはどうなんだ? 宮崎学が突撃インタビューを試みた。
以下はその一端である。

………………
《宮崎》僕は「反スタ」を言ったところが一番スタになっているじゃないかと、どうしても思えるんですね。まだ共産党のほうが、スタの度合いでいえば緩いんじゃないかというぐらいに思える(笑)。なぜそうなっちゃうんだろうか。

《松崎》たしかに革マルは、スターリン主義を批判しながら、自分たちがスターリン主義と同じものになっていってしまった、と言えると思いますね。スターリンだってね、自分でスターリン主義者だと思ってなかったんだ。革マルだってね、テメエがスターリン主義だと思ってねえんだと。だいたいそういうもんなんだ。
………………
《松崎》「俺は分派を創る」って言ったんですよね。革マルの中に分派をつくって、俺は俺で勝手にやる、なんてことを言って。……そうしてしばらくすると、黒田寛一さんの指令がやってくる。「あれはマズかったよ」と。こっそりと詫びを入れてくるわけですよ。ほんとは、俺に対する攻撃も黒田さんがやらせてるんですよ。私に言わせれば、トップが知らないで私に対して何かできるわけがないんですからね。
………………
《宮崎》その本多延嘉が一九七五年に革マル派に襲撃されて殺害された。あの事件のときに松崎さんは正直な気持ちとしてはどういうふうに思われたんですか。

《松崎》うーん。ヤバイなと思ったね。要するにあの頃革マルサイドが言ってたのは、あっちはこっちをやる計画を立てて実行に移そうとしているから、だからこっちからやらなければならない、とこういうような話なんですよ。……ただね、一九六九年に大江君という動労青年部長が日比谷の野外音楽堂で、中核にリンチされたことがあるんですよ。それで入院してね、そのときにね、もし彼が死んだら、俺は日本刀ぶら下げて行ってあいつらをぶった斬ってやるってね、周りに言った。ほんとにそう思っていました。

インタビューは二人がくたくたになるまで続き、記録は膨大な分量となった。終わってみての編集者としての感想。ここには「すべて」が語られているとは思わない。しかし、ここに語られていることは、おそらく「ホント」のことだろう。少なくとも、松崎明の主観の世界としては。つまり、松崎は「本気」だったのだ。その「本気」から読者が何を洞察するか。これは別の問題である。(同時代社・川上徹)

第一部 革命と党を語る
第二部 労働者と組合運動を語る

来る 4月23日 (水)18:30~から、フォーラム神保町にて「現代深層研究会」が開催されます。

キツネ目組員・ファンの皆様に於かれましては、是非ご参加を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

※受講参加者は先着順ですのでお早めにお申し込みください。

フォーラム神保町
http://www.forum-j.com/

4月23日 (水)18:30~
■講演 中道武美弁護士+前田裕司弁護士
■コーディネーター 猪野健治+宮崎学
■主催 現代深層研究会

フォーラム神保町
千代田区神田神保町1-9 稲垣ビル6階

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