2009年03月

『週刊現代』の記事をめぐって、広島県警・マル暴の川崎進警部補が発行元の講談社に名誉毀損で慰謝料1100万円と謝罪広告の掲載を求めて広島地裁に提訴していた裁判で、講談社と川崎側が3月30日に和解することになった模様だ。

詳細はまだ明らかでないが、裁判の進行状況から見ると、きわめて不可解な和解である。

この裁判の訴状によると、講談社『週刊現代』は05年5月ごろから7回にわたって、川崎と神戸リンリンハウス放火事件のリーダーとの癒着関係などを報じた。
広島県警はこの記事を「事実に反する」として、講談社に謝罪文掲載などを求める抗議文を6回送っている。講談社は記事に絶対の自信があるということで、対応しなかったのだろう。そこで川崎が「個人的に」提訴に踏み切った。

06年11月から始まった口頭弁論では、講談社側は「内容には絶対の自信がある。裁判を通して、記事の正当性を証明する」と争う姿勢を見せていた。今後の裁判の進行では、川崎の違法性を証言するという証人の出廷も決まっていた。その矢先に和解である。

いやはや『週刊現代』は実に情けない。
敗訴ならまだしも、和解とはどういうことなのか。「記事には絶対の自信がある」と主張しておったではないか。それはウソだったのか。
これは雑誌ジャーナリズムとしての矜持どころか、その社会的使命を完全に放棄した行為であり、決して許されるものではない。
警察に不利な証言をすれば、敵に回すことになる。そこまでハラをくくらせた「証人」たちに申し訳ないとは思わないのだろうか。

ここ数年、特に裏金問題が社会の指弾を浴びてから、メディアで「不良」性を暴かれた警察官が、その所属していた都道府県警の「応援」を受けて名誉毀損で提訴するという例が定着している。ワシが闘っている北海道警の裁判も同様である。名誉毀損訴訟を濫発することで批判の矛先を鈍らせようとする意図と、それに安易に妥協して自らの保身に汲々とするメディアのあり方をワシは容認しない。
特に、広島県警と川崎警部補の不法行為については、徹底して追及するものである。

以上、取り急ぎ明らかにしておく。

ワシの矛先は鈍らんでぇ!

このテーマは続くで。


2009年3月29日 宮崎学

本日、夕方頃から東京地検特捜部が民主党小沢代表への事情聴取を断念したというメディアの報道を受けて、私の携帯に「良かったですね」「検察が負けたね」といった内容の電話が殺到した。

しかし、一度振り上げた拳を簡単に収めるような潔さを持ち合わせていないのが日本の司法官僚の性根である。

だから、青年将校化した東京地検特捜部の今後の動向には、まだまだ油断がならない。

地検特捜部が最後のあがきをする可能性はあるだろう。そうだとしても、4,5日の余裕ができたのは確かだろう。

俺は明日日本を離れるけど、まあ少し様子を見てみよう。

3月20日 宮崎学



※3月15日の「青年将校化する東京地検特捜部~小沢第一秘書逮捕にみる検察の暴走~」のビデオ映像がフォーラム神保町サイトにて公開されています。


フォーラム神保町=「青年将校化する東京地検特捜部」~3.15緊急シンポジウム開催~=

先日お知らせしました、3月15日のフォーラム神保町「青年将校化する東京地検特捜部~小沢第一秘書逮捕にみる検察の暴走~」は、希望者多数のため参加申し込みを締め切ったそうです。

そこで参加できない方のために当日の模様を生中継することになりました(^o^)

配信はフォーラム神保町のサイトで行う予定です。

宮崎学である。

例の「政府高官」が漆間であることが報道されて、いろいろ興味深い情報が来ている。以前から聞いていた話も含めて、いくつか記しておく。
ちなみに、ある謀略マニアは「今回の発言といい、漆間は官邸を内側から崩壊させているのではないか。ひょっとして、漆間は潜入したサヨクなのかもしれない」と言ってきた。ワシは「さすがにそれは違うだろう」と答えておいたが、なんとなくそんな気もしないではなくなってきた。

まず、漆間の一家は父も兄も警察官であるという。ふと「親の因果が子に報い……」というフレーズが頭をよぎったが、それはさておき。
漆間の兄・英治は早大政経を卒業して警察庁に入り(弟は東大だが)、警視庁捜査二課長や広島県警本部長を歴任した後、綜合警備保障に天下り、代表取締役社長に就任している。

話は、これからである。
安倍政権政権において、安倍が唯一首相らしいことをできたのは洞爺湖サミットであった。最近のサミットは利権でしかないのだが、わかりやすいことに、ここの警備で大儲けしたと綜合警備保障側も認めている。
ALSOK IR情報 <社長ご挨拶>

一方、サミットで使われたホテルは警備がしづらいうえ、バブル崩壊で倒産した悪名高いものであった。そして、倒産後は02年に警備会社のセコムが買い取っている。
当時外相だった麻生太郎は、サミットでこのホテルを使うことについて「バブルの象徴のようなホテルはいかがなものか」と言って、安倍を説得しようとしたが、安倍の決意は固かったと当時の報道にある。

少しは話が見えてきたか。
セコムが所有するホテルの警備には綜合警備保障も参入したことであろう。ここでどういうカネの流れがあったのか。入札はあったのか。もしかして随意契約ではないのか。このへんを国政調査権で調査すれば、わかることがいくつもあるかと思う。

さて、もう一つ。安倍が去って、麻生が首相になって漆間は官邸に入ったわけだが、麻生が浮きまくっているのは漆間のせいではないかと考える。
官房長官以下、首相の側近たちは、日々麻生にいろいろな情報を報告する。昨今の経済危機やそれが引き起こすプレカリアート問題は富裕層出身の麻生だけではなく、利権まみれの漆間にだってわかるわけはないのである。もちろん麻生の知的水準が根本的にどもならんところはあるが、それとともにブレーンがひどすぎるのだ。
普通は、官房副長官ともなれば、首相の暴走をいさめたり、ツライ時は励ましたり、国民の現状などを伝えたりするものだが、漆間にそれはムリなのだ。公設秘書逮捕にも関わらず、民主党の小沢代表の支持率に麻生が勝てないのも、そのあたりに理由がある。

そもそも官邸の中に警察官僚が入るというのは、無理な話なのではないか。
警察庁出身の官房副長官は川島廣守以来32年ぶりであるという。この川島がどんなヤツかは知らんのだが、「もう警察は官邸に入れんとこう」と思わせる何かがあったのかも知れんな。そこへ来て漆間の官邸入りというのは、これまた裏がありそうである。

実は、ワシは国政調査権について詳しく知らない。国政調査権で漆間の頭の中をMRIやCTスキャン、PETでのぞけるのかどうか、詳しい人は教えていただけないだろうか。

しかし、毎日このようにいろいろなことがあって、集会の準備やらホームページの原稿やら、忙しいことである。いくつか原稿の締切もあるのに、全然進まない。
編集者諸氏は胃が痛いことと思うが、「ま、いいか」と思うことにしている。

すまぬ。これが警察の陰謀というものなのだよ。

2009年3月9日 宮崎学

宮崎学である。

久しぶりにホームページで俺の今考えていることを明らかにする。

フォーラム神保町は3月15日、「青年将校化する東京地検特捜部」と題する集会を急遽開催する。それは、どういう問題意識に基づくものか。

今回の民主党代表小沢一郎の第一秘書逮捕事件は、二つの点で、これまでにない異常な相貌を示している。

第一に、総選挙が近いことが既定事実になっているなかで、検察が野党第一党の代表をめぐる事件を立件したことである。これまでは、例えば2000年に元建設大臣の中尾栄一が受託収賄の容疑で逮捕されたときも、容疑が固まっていたにもかかわらず、総選挙の投票が行われるのを待って、5日後に逮捕が行われた。総選挙という国民の政治的選択に直接大きな影響をあたえるのを避けたためである。ところが、今回検察は、こうした配慮を払うことなく、むしろ選挙に影響をあたえるのをねらって行われた感すらあるのは衆目の一致するところであろう。

第二に、野党第一党の代表という立場にある政治家に対して、検察が直接矛先を向けた点でも異常である。これまでは、例えば2004年の日歯連闇献金事件でも、橋本龍太郎元首相に1億円の小切手が渡った事実があるにもかかわらず、村岡兼造逮捕まででとめているし、また古くはロッキード事件でも、中曽根康弘まで波及させることは意図的に避けた。これらは、そこまで行ったら日本の政治世界の底が抜けてしまう、そこまでは検察はすべきではない、という判断に基づくものであったろう。ところが、今回の検察の行動は、そのような自重の態度を取るどころか、逆に政治状況の根幹を自らの権能で動かしてやろうという意図から出ているように思われる。

このような特徴から言えることは、かつての検察官僚あるいは法務官僚を含めた司法官僚が、あえて職権を発動しないという不作為を通じて、政党政治すなわち立法権力に対するプレスティージを示して、これを掌の上でコントロールしようとするスタンスを取っていたのに対して、いまや、そのスタンスを破棄してみずから作為によって政治に影響力を行使しようとしてきたということである。

いま、リーマン・ショックに端を発した金融危機の顕在化は、世界恐慌のごとき様相を深めつつある。ここで、我々が思い起こさなければならないのは、1929年の世界大恐慌に続いて現れた事態をめぐる歴史的教訓である。

あのとき、民衆の政党政治に対する根深い不信、財界大資本に対する強い怨嗟の声を背景にして、閉塞状況を打開するものとして軍部を登場させるべく、5.15事件、2.26事件といった軍事クーデターが行われた。政治家も、経済官僚も頼りにならない、いまこそ軍が国を救い、民を救う、というわけであった。そして、そのあと出て来たのは統制派官僚による権威主義的テクノクラート支配であった。

いま、これと同じような事態が現出されようとしている。不信と怨嗟に苛まれている国民に対する検察官僚のアピールは、こうだ。――この国を救うのは、政治家でも、民間企業でも、経済官僚でもない。清廉潔白、正義の使徒たる我々こそが国を救う。いま我々は、世界恐慌に対処できないまま混迷を深める政界を粛清するために起った。後に続くものがあることを信ずる。
これは、明らかに形を変えた「クーデター」である、と言わなければならない。それは、今回の事件で小沢一郎が政治資金規正法に違反しているかどうかという問題とは別個の独立した重大問題である。我々は、今回現れた検察のありかたにこのような深刻な危惧を覚えるがゆえに、いま検察のありかたそのものを問い、糺すことが緊急に必要だと考える。

しかも、この事件をめぐって行われているメディアの報道は、検察からのリーク情報に満ちている。「検察筋」なる情報源からの「事実」なるものが検証されないままに流されている。2002年に立件された鈴木宗男・佐藤優らの事件のときも、これと同じであった。メディアは、検察からのリーク情報に躍り、鈴木、佐藤らをたたき、あとで不明を恥じなければならなかったのである。検察、特に特捜の行為はつねに政治的なのであって、立件するかしないかは政治的判断に基づき、作為も不作為も政治的であるのは当然である。だとするなら、今回の立件の政治性はどこにあるのかを見極めるのがメディアの役割であろう。その見極めのためには、検察の動きそのものを検討する必要がある。

以上のような問題意識から、我々は標記の集会を開催することにした。多くの方々の参加を呼びかけたい。

★3/15はキツネ目組組員は全員参加するように。来たら1万円やることはない(^^)

フォーラム神保町Special!!

「青年将校化する東京地検特捜部~小沢第一秘書逮捕にみる検察の暴走~」

日時
3月15日(日)19:30~21:30
講師
魚住昭
佐藤優
鈴木宗男(衆議院議員/新党大地代表)
田原総一朗
永野義一(弁護士/元東京地検特捜部副部長・元最高検検事)
平野貞夫 (元参議院議員)
宮崎学
コーディネーター
二木啓孝
主催
フォーラム神保町
会場
毎日ホール 毎日新聞東京本社 地下1階(東京都千代田区一ツ橋1-1-1、地下鉄東西線・竹橋駅)
お申し込みはフォーラム神保町のサイトから。

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