宮崎学である。
暑いし、忙しいし、かなわん。
文豪とは忙しいものだな。これから新刊をいくつか出すが、ひとまず共著が先に出た。
猪野御大をはじめベストメンバーで書いたので、きちんと買って読みなさい。

「暴力団壊滅」論 ヤクザ排除社会の行方


「暴力団壊滅」論 ヤクザ排除社会の行方
猪野健治、宮崎学 編集
筑摩書房
1,890円

※6/25(金) 20:00 目次を追加

『「暴力団壊滅」論 ヤクザ排除社会の行方』猪野健治・宮崎学 編
大窪一志 斉藤三雄 山田英生 山浦鐘
筑摩書房

http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480818300/

 第一章 正義と利権                宮崎学
  正義がカネを生む時代
  真の「反社会的勢力」
  規制が生み出す「より悪い」もの
  成長する民暴ビジネス
  「どうして悪い人の弁護をするの?」
  ヤクザを無罪にできるか
  「司法取引」が合法になる日
  相次ぐヤラセ捜査と不祥事
  犯罪統計をどう読むか
  ペナル・ポピュリズムの高揚
  暴追運動の「背景」
  聖域としての警察
  公表されないノンキャリの天下り

 第二章 ヤクザ社会の行方             斉藤三雄
  ヤクザを取り巻く情勢
  抗争の激減と「平和共存」
  激変するシノギ事情
  変貌するヤクザと警察との攻防
  ヤクザ社会の近未来

 第三章 格差社会とヤクザ             山田英生
  「格差社会」の衝撃
  やくざの貧困が招く犯罪
  貧困層とやくざの“共闘”
  やくざと生活保護
  やくざ社会の格差
  「縄張り」という経済保障
  縄張りが壊滅した繁華街
  経済成長とともに激増したやくざ人口
  「高度経済成長」のゆがみと底辺層の拡大
  閉ざされた未来とやくざへの憧れ
  「受け皿」としてのやくざ社会
  「やくざになる自由」
  「貧困層」が街にあふれだす
  路上生活への「転落」と「社会的排除」
  やくざと「社会的排除」
  組加入の「動機」とその後の「生活」
  「どんな条件でもやくざをやめない」
  「渡世入り」のきっかけと「親父」
  平成の末端組員──その「生活と意見」
  受け皿としての「もうひとつの社会」
  急増するやくざの自殺と福祉からの排除
  「貧困ビジネス」とやくざ
  「生存のための共同体」とは
  相互扶助としての「組」
  組の「施設機能」は復権するか

 第四章 ヤクザ対策はなぜ効かないのか      大窪一志・宮崎学
  暴力団対策法の思想
  ヤクザの後釜を狙う警察
  ヤクザと闘う「正義」の裏側
  「劇場型」刑事政策に引きずり込まれるな
  アメリカ版暴対法も効果がなかった
  日本でも従来型の組織犯罪対策はもう効かない
  グローバル化の下でのパックス・マフィオーサ
  金融マフィア化の道は広げられている

 第五章 ヤクザに人権はあるのか          大窪一志・宮崎学
  ヤクザのいう「人権」と人権派のいう「人権」
  人権派知識人の発想のどこがおかしいか
  ただの人と公民、私人と公人
  社会変革の理念としての人権
  理念としての人権を武器として使う
  社会を維持してきたのは人権ではない
  日本の急速な近代化がもたらしたもの
  日本の近代化はヤクザを必要とした
  近代ヤクザの存立根拠
  なぜ高度成長期にヤクザ排除がなされたか
  日本型市民社会は成立したのか
  自由社会とヤクザの逆説

 第六章 やくざコミック規制            山田英生
  前代未聞のコンビニ規制
  報道から見落とされた「コンビニコミック」規制
  マンガと「悪書追放」の歴史
  “マイナー”が果たしてきた役割

 終章 歴史の中から やくざと地域社会       猪野健治
  縄張りと地域社会
  無宿人とは
  幕末・維新とアウトロー
  秩父困民党と博徒
  近代やくざ登場
  阪神淡路大震災と任侠ボランティア
  改正暴対法下で
  一宿一飯と相互扶助

 日本の暴対法とアメリカRICO法との比較表      山浦鐘