韓国の雑誌「時事ジャーナル」に今年はじめ、「罪のない犠牲者なのか、北の工作員なのか 〜密着追跡/よど号ハイジャック犯 田中義三"スパーK偽造紙幣"事件の真相」として掲載された
李哲(金玄)(イ・チョルヒョン)記者のレポートが、このほど、【電脳キツネ目組】有志によって翻訳されたので紹介する。
b4版で6ページにびっしりと取材されたこの報告は、残念ながらこれまで日本のあらゆるジャーナリズムがなしえなかったほど詳細でかつ公平である。
また、この取材のきっかけは、自分の記事に不正確な報道をされた田中被告が獄中から出した一通の手紙であった。韓国の記者はそれに答え、このレポートを書いた。その意味では、これは田中被告の獄中での戦いの成果である。と同時に、韓国記者のジャーナリスとしての良心を感じる。これに比べ、日本のテレ朝の番組を作った高世仁らに代表される日本のマスコミは今や、プロとしての能力でも、取材者としての責任感においても遠く及ばないと実感せざるを得ない。
田中義三の判決言い渡しの期日は5月10日に発表される。おそらく判決は6月中になるが、そのとき、果たしてこの韓国の記者に負けない報道を日本の大マスコミができるのか、はなはだ心許ない。くだらない「一番乗り」「独占インタビュー」のたぐいの一過性集中豪雨報道に終始するのではないだろうか?
一国のマスコミの水準は、その国の国民、読者の程度の反映でもある。日本人及び、日本ジャーナリズムの退廃を強く感じる。
真に良心的なジャーナリズムとは絶対に間違いを犯さないこと、などではない。そんなことはいくらもある。ただ問題はその後の姿勢である。まず、韓国記者の報告を読んで彼我の違いをみてほしい。
なお、この翻訳をしてくださったAさん、電子化してくれたKeiさんに感謝する。