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タイ裁判報告
「証拠指紋」のトリックを法廷で暴く 2
99/04/1

千葉氏よる指紋のコンピューター分析
本日(4月1日)チョンブリ裁判所にて行われた公判では、前回(3月25日)の
公判時に採取した田中義三の右手人差し指の指紋40個を分析した結果、同じ人間
の同じ指の指紋でも押し方によって指紋画像が微妙に異なり、2つの指紋が合同図
形のように全く重なるということはほとんどないことがコンピュータ画像分析によ
り立証された。これとは逆に、証拠として提出されている偽ドル札から検出された
指紋と、ハヤシショウジ名の指紋カード(証拠J−25.同じく証拠として検察か
ら提出されている)に記録されている指紋は、合同図形のように重なる。この事実
だけでも異常である。さらにJ−25指紋カード上の指紋が、特殊な条件下で押捺
され、固有な特徴(押捺時の圧力のかかり方や指の回転具合など5点)が顕著な指
紋であるということを、その印象を分析して指摘した。つまり、このような極めて
固有な特徴を有する指紋が、紙幣から検出されたということは2重に異常である。
よって紙幣に付着した指紋は、指紋カードの指紋をもとにして何らかの方法により
紙幣に「転写」されたものであるという結論に達した。
検察側は、本日の証言を行った千葉毅氏に対し、これまで指紋に関して裁判におい
て鑑定を行ったことがあるかという、鑑定人としての適格性を問う尋問を行ったが
、この点についてはあまり強い追求は行わなかった。それ以外は、証人の言葉尻を
とらえての質問に終始した。
午後からは、被告6(ロパチャイ氏)の弁護人であるスラチェート弁護士が「証人
」として、以下のような証言を行った:
私は、20年近くロパチャイ氏の友人です。彼とは別の友人の紹介で知り合いまし
た。はじめは彼の会社を設立する手続きの相談を受けました。当時、ロパチャイ氏
は旅行会社を経営していました。その後カンボジアで仕事を始めました。材木、鉄
屑の仕事でした。6年前にロパチャイ氏が誘ってくれて、カンボジアに遊びに行き
ましたが、その時ロパチャイ氏がたしかにそのビジネスをしていることを確認しま
した。私はロパチャイ氏がこの事件で起訴される前から、この事件について彼から
相談を受けていました。米国大使館のミンヤオとトサポンは、ロパチャイが起訴さ
れ以前から、ロパチャイにアプローチしていて、「米国大使館に協力すれば、お前
のことはうまく処理してやる」と言っていました。ロパチャイが起訴され、拘留さ
れ、その後保釈された後も、米国大使館のミンヤオやトサポン達がロパチャイに、
「この事件で問題があるので、相談をしたい」と何度も接触してきました。ロパチ
ャイは自分一人で会いに行くのが嫌なので、私に一緒に来てくれと頼んできました
。そこで、私もロパチャイとともにウィッタユ通りのインペリアル・ホテルへ行き
ました。ホテルの1階ロビーでトサポン、ミンヤオそれにもう一人(名前は覚えて
いません)の3人と話をしました。通訳を務めたのはトサポンでした。私は英語を
聞くことはできるが、話すことはあまり上手ではないので、トサポンを通じて話を
しました。その場の話を仕切っていたのは、ミンヤオでした。被告6ロパチャイを
どのようにして助けてくれるのかとか、ロパチャイを大使館に対してできる協力は
すべてしたとか、以前トサポンが児玉氏からもらうはずのタバコ代金4万ドルをア
メリカが代わりに支払ってやると言っていたが未だにもらっていないが、それはど
うなるのかといったことを話したが、タバコ代に関することは彼等は話をそらして
何も答えなかった。ロパチャイは苦しい立場に追いやられて外に解決策もなく、ア
メリカの言うなりに行動するしかなかったと思います。私のように教育を受けてい
る者はアメリカの言うことをそのままは信じないが、一般の人達はそのまま信じて
しまうのです。私は仏歴2514年(1971年)より弁護士をしているが、その
経験から私は依頼人ロパチャイの言っていることに嘘はないと思います。
米国大使館の人達は、私たちと話すときでも、後で訴訟沙汰になるような言質は絶対とられ
ないように喋る訓練を受けている。
【検察官の尋問に答えてスラチェート氏が行った証言】
検察官:外の被告人についてあなたは知っていますか?
ス氏:知りません。
検察官:あなたが会った後、米国大使館の人達が児玉氏と会っているのを知ってい
ますか?
ス氏:知りません。(証言および尋問は以上で終わり)
公判の最後に、裁判官が検察側と弁護側をまじえて次回以降の公判予定について話
し合った。その結果、次回4月8日の公判は、現在カンボジアで進行中の別の裁判
で6日に判決が下されるロパチャイ氏の都合に合わせて、氏が敗訴した場合は、予
定通り8日の公判を行うこととし、逆に勝訴した場合はカンボジアで事後処理があ
るためタイでの本件の公判には出廷できない。8日の公判には、裁判所から米国大
使館のトサポン氏ならびに日本大使館の市橋領事に対し召喚状が出ているが、両氏
が出廷するかどうかは現時点では未確認である。
(4月1日公判の報告は以上)
【電脳キツネ目組】おはしり係り Triking報告
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